絵画的(読み)かいがてき(その他表記)malerisch

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「絵画的」の意味・わかりやすい解説

絵画的
かいがてき
malerisch

18世紀には「野趣に富む」「ロマンチックな」に近い意味で「絵画的」という言葉がおもに風景に用いられたが,美術用語としては「線的」に対する言葉。ものの形態輪郭を強調した線描主義的な作風に対し,ぼかしやドミ・トーンを生かして画面全体の雰囲気を強調した,色彩中心の画風をさす。概して,ラファエロプーサンアングルなどの古典主義絵画には線的傾向が強く,ルーベンス,レンブラント,ドラクロアなどバロックロマン主義の絵画には「絵画的」傾向が強いといえる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む