絵画論・絵画史(読み)かいがろん・かいがし(その他表記)criticism and history of painting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「絵画論・絵画史」の意味・わかりやすい解説

絵画論・絵画史
かいがろん・かいがし
criticism and history of painting

絵画,美術に関する記述は,古代ギリシアの歴史家,哲学者による断片的情報,プラトンなどの美学体系に始り,中世テオフィルスが著わした『諸芸提要』を経て,ルネサンス期に,チェンニーニの『絵画論』,バサーリの『美術家列伝』など,絵画論,絵画史の形態をとるまとまった書物が現れる。 19世紀以降は,美術史学,美学の分野の発達に応じて,体系的科学的な研究をみるにいたる。他方スタンダールクローデルなど,文学者による絵画論,絵画史も少くない。しかし,いわゆる画論,画史の隆盛をみたのは,中国,日本を中心とする東洋である。

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