継物(読み)ツギモノ

デジタル大辞泉 「継物」の意味・読み・例文・類語

つぎ‐もの【継(ぎ)物】

破損した漆器・陶器などを修繕すること。また、そのもの。
衣類の破れにつぎをあてて繕うこと。また、繕いを必要とするもの。

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精選版 日本国語大辞典 「継物」の意味・読み・例文・類語

つぎ‐もの【継物】

  1. 〘 名詞 〙 本来つながっているべきものが離れているのをくっつけること。また、くっつけられたもの。
  2. 漆器など器物の破損を修繕すること。また、修繕された器物。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. 継物<b>①</b>〈人倫訓蒙図彙〉
      継物人倫訓蒙図彙
    2. [初出の実例]「継物師 万の器物の破損をうるしを以てぬりつぎて全ふするなり。ふろしき包をかたにかけ継物(ツギモノ)々々とふれあるくもくるしきわざなり」(出典:人倫訓蒙図彙(1690)六)
  3. 衣服の破れたところに布きれを当ててぬいつくろうこと。
    1. [初出の実例]「馴ぬ木綿のつぎものに撥胼胝(ばちたこ)と隣する針たこを嘆き」(出典:洒落本・禁現大福帳(1755)二)

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