手(て)を動詞化した語で、手を用いて何かをする意を表わすと考えられる。「頂髪(たきふさ)の中より、設(ま)けし弦を採り出して」〔古事記‐中〕、「四天王の像を作て、頂髪(たきふさ)に置て、誓を発て言」〔書紀‐崇峻即位前〕の「たきふさ」は、手を用いて髪をあげて束ねたものの意。また、「未通女(をとめ)らが織る機の上をま櫛もち掻上(かか)げ栲嶋(たくしま)波の間ゆ見ゆ」〔万葉‐一二三三〕は、機を織る時乱れた糸を櫛で整える意か。なお「手寸十名相植ゑしく著(しる)く出で見ればやどの初萩咲きにけるかも」〔万葉‐二一一三〕の「手寸十名相」には定訓がないが、「たきそなへ」と訓み「たく」の一例と見る説もある。
4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...