綱場町(読み)つなばまち

日本歴史地名大系 「綱場町」の解説

綱場町
つなばまち

[現在地名]博多区綱場町

かけ町の東に位置する唐津街道に沿う両側町。東端で一部土居町下どいまちしも鉤形に入り込んでいる(福岡博多近隣古図)町名の由来を「綱輪天神御鎮座の地なる故名とす、今綱場といふは訛なり」とする(石城志)。「戊子入明記」の第二次遣明船の客人衆に「綱場太郎右衛門」とみえる。永禄七年(一五六四)の御祓賦帳(神宮文庫蔵)に「つなは」居住のあふら屋新太郎・藤二郎・大工・新左衛門尉・七郎左衛門尉・神二郎が、元亀元年(一五七〇)の御祓賦帳(同文庫蔵)には「つなはの新左衛門」が、天正一四年(一五八六)の御祓賦帳(同文庫蔵)には「つなば 彦二郎」がみえる。戦国時代の筥崎宮領坪付帳(田村文書/筥崎宮史料)に筥崎宮領の作人として「つなは 二郎左衛門」がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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