家庭医学館 の解説
もうまくにへんかをおこすぜんしんのびょうき【網膜に変化をおこす全身の病気】
また、高血圧性変化をおこす妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん)(妊娠中毒症(にんしんちゅうどくしょう))や、網膜剥離(もうまくはくり)がおこる未熟児網膜症もよく知られています。
さらに、網膜血管吻合(ふんごう)がおこる高安病(たかやすびょう)(脈なし病)や、網膜出血と白斑(はくはん)が生じる貧血(ひんけつ)、白血病(はっけつびょう)などの血液疾患もあります。網膜血管炎がおこる全身性エリテマトーデスなどの膠原病(こうげんびょう)も要注意です。
異常代謝産物が網膜にたまるテイ・サックス病などは子どもにおこる先天性代謝疾患で、視力障害をおこしますが、ごくまれなものです。
原田病(はらだびょう)、ベーチェット病、サルコイドーシスなどによるぶどう膜炎でも、網膜にさまざまな変化がおこります。