綾延神社(読み)あやのべじんじや

日本歴史地名大系 「綾延神社」の解説

綾延神社
あやのべじんじや

[現在地名]丹原町田野上方

田野上方たのうわがた東部古馬久ふるばくにあり、浄明じようみよう寺の東に位置する。祭神は品陀和気命・息長帯姫命・三柱姫大神。旧県社。

沿革はつまびらかでないが、社伝によると霊亀二年(七一六)綾延媛の墓辺に祠を建て、霊を祀り墓辺社と称したという。「三代実録」の元慶二年(八七八)の条に「元慶二年秋七月八日辛丑、授(中略)伊予国无位墓辺神、雄郡神、並従五位下」とあるのが当社のこととされる。

元禄六年(一六九三)の綾延神社社号額裏面には周布しゆうふ郡が大炎旱となり、「田埜村八幡正宮」の祈雨により慈雨が降ったとある。宝永七年(一七一〇)の「周布郡大手鏡」には「村之東ニ有 綾延八幡宮 一社二間半四方神殿 二間ニ三間釣殿 三間半四方拝殿 二間四方楼門 神主豊田織之助 禰宜豊田丹波守」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android