綿打遺跡
わたうちいせき
[現在地名]多久市西多久町板屋字中桁
船山集落の東方約一キロ、船山の東急斜面が高原状の段丘になった地点に中桁溜池がある。標高約四六〇メートル。この溜池に沿って道が走り、船山からの道は右は横柴折へ、左は瀬戸木場に分岐する。この分岐二道に囲まれた地点が遺跡である。
昭和三四年(一九五九)、表面採集の結果、層序確認調査が実施された。序層の第一層(黒色土)からは黒曜石・サヌカイト剥片が出土。第二層(黒褐色土)からは上部に御領式土器、下部に押型文土器とほかに石鏃が出土。第三層(褐色土)には遺物の包含はない。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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