綿貫哲雄(読み)ワタヌキ テツオ

20世紀日本人名事典 「綿貫哲雄」の解説

綿貫 哲雄
ワタヌキ テツオ

昭和期の社会学者 中央大学教授。



生年
明治18(1885)年8月3日

没年
昭和47(1972)年11月20日

出生地
群馬県吾妻郡中之条町

学歴〔年〕
東京帝大文科大学哲学科〔大正3年〕卒,東京帝大大学院社会学

学位〔年〕
文学博士(東京大学)〔昭和13年〕

経歴
大正7年東京高師教授となり、同年欧米に留学。10年帰国し、昭和4年東京文理科大学講師、11年教授となり、26年中央大学教授に就任著書に「社会意識の研究」「社会学通論」「若き世代への社会学 新時代に生きる人々にささぐ」「維新革命」(全3巻)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「綿貫哲雄」の意味・わかりやすい解説

綿貫哲雄
わたぬきてつお

[生]1885.8.3.
[没]1972.11.20. 東京
社会学者。 1914年東京帝国大学卒業後,東京高等師範学校教授,東京文理科大学教授,文部省官学官を兼ね,36年東京帝国大学教授。晩年は中央大学教授。専門は社会意識論で,心理学的社会学の W.G.サムナー,C.H.クーリー,É.デュルケムの影響を受けた。特に明治維新前後の勤王の志士らの実証研究などで知られる。主著社会心理学』 (1928) ,『社会意識』 (28) ,『社会過程』 (32) 。

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