勤王(読み)キンノウ

デジタル大辞泉 「勤王」の意味・読み・例文・類語

きん‐のう〔‐ワウ〕【勤王/勤皇】

《「きんおう」の連声れんじょう天子のために忠義を尽くすこと。特に江戸末期、佐幕派に対し、天皇親政を実現しようとした思潮。また、その政治運動尊王。「勤王志士

きん‐おう〔‐ワウ〕【勤王/勤皇】

きんのう(勤王)

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精選版 日本国語大辞典 「勤王」の意味・読み・例文・類語

きん‐のう‥ワウ【勤王・勤皇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「きんおう」の連声 ) 天子のために忠義を尽くすこと。特に、江戸末期、徳川幕府を倒し、天皇親政を実現しようとした思潮。また、その政治運動。尊王。
    1. [初出の実例]「辺城之吏、事在勤王」(出典類聚三代格‐六・承和一一年(844)九月八日)
    2. 「西国諸藩の兵士で勤王のために上京するもの」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部)
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐僖公二五年〕

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普及版 字通 「勤王」の読み・字形・画数・意味

【勤王】きんおう(わう)・きんのう

天子のためにつくす。晋・潘岳西征の賦〕百寮王の、咸(ことごと)く力を畢(つく)して、以て死を致すを痛む。

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