総持(読み)ソウジ

デジタル大辞泉 「総持」の意味・読み・例文・類語

そう‐じ〔‐ヂ〕【総持】

《〈梵〉dhāraniの訳。音写陀羅尼悪法を捨てて善法を持する意で、仏の説くところをよく記憶して忘れないこと。

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精選版 日本国語大辞典 「総持」の意味・読み・例文・類語

そう‐じ‥ヂ【総持】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] dhāraṇī の訳語 ) 仏語。陀羅尼(だらに)。よく総(すべ)てのものをおさめ持(たも)って忘れ去らないもの、という意。
    1. [初出の実例]「周匝蘭楯者、譬総持、四面懸鈴者、譬四弁」(出典法華義疏(7C前)二)
    2. 「宿老は揔持(ソウヂ)の扉を閉て御祈祷を致すべきにて候」(出典:太平記(14C後)二〇)

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世界大百科事典(旧版)内の総持の言及

【陀羅尼】より

…サンスクリットのダーラニーdhāraṇīの音写で,〈総持〉〈能持〉〈能遮(しや)〉と訳す。総持,能持はいっさいの言語説法を記憶して忘れない意味であり,能遮はすべての雑念をはらって無念無想になることである。…

※「総持」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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