善法(読み)ぜんぽう

精選版 日本国語大辞典 「善法」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぽう‥ポフ【善法】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 正しく、よい教法
    1. [初出の実例]「本垢を出すとは、過去の時、本(もと)善種子の菩提有りて、覆はれて久しく形を現はさず、善法を修するに由り、後に得べきが故なり」(出典日本霊異記(810‐824)下)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐西域伝論〕
  3. 道理によくかなった、自分を益する方法。
    1. [初出の実例]「汝、我が願を不助ずして善法に於て妨げを致せり」(出典:今昔物語集(1120頃か)五)
  4. ぜんぽうどう(善法堂)」の略。
    1. [初出の実例]「我は是、ぜんぽうの大工也」(出典:曾我物語(南北朝頃)六)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「善法」の解説

善法 ぜんぽう

?-? 鎌倉時代漆工
平文(ひょうもん)師。正和(しょうわ)4年(1315)朝廷の命により是法,禅法らとともに近江(おうみ)(滋賀県)日吉神社神輿(しんよ)の造り替えに従事。平文とは,漆面にはった金銀薄板をとぎだして文様をあらわす技法

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