総滝(読み)そたき

日本歴史地名大系 「総滝」の解説

総滝
そたき

[現在地名]津南町外丸・下船渡

外丸とまる押付おしつけ下船渡しもふなと割野わりのの間、中津なかつ川が信濃川に合流するやや下流で、信濃川が滝状をなして激流する部分の名称。僧滝・曾滝・岨滝とも書く。「北越雪譜」に「信濃川の丹波島より新潟までを流るゝ間に流れの滝をなすはこゝのみなり。その総滝とは川はゞはおよそ百間ちかくもあるべきに、大なる岩石竜の臥たるごとく水中にあるゆゑに、おとしくる水これに激して滝をなす也」とあり、ここに柴橋を架して岩の上から腰に縄をつけて掻網による鮭漁の行われた様子が記される。外丸村の安永二年(一七七三)の年貢割付状(福原氏蔵)によると、鮭川役七尺(七匹)・銀一一匁九分のうち、総滝からは枝村上野うわの分一尺がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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