舟楫(読み)シュウシュウ

デジタル大辞泉 「舟楫」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐しゅう〔シウシフ〕【舟×楫】

ふねとかじ。また、ふね。
ふねで運ぶこと。水運。「舟楫の便」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「舟楫」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐しゅうシウシフ【舟楫・舟&JISEBB3;】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ふねとかじ。また、単に舟をいう。
    1. [初出の実例]「新羅国者、始遠朝、世々不絶、舟檝並連」(出典:続日本紀‐天平勝宝四年(752)六月己丑)
    2. 「東南角の一道は舟檝津商賈のあき人は百族羸にぎはひ」(出典:海道記(1223頃)鎌倉遊覧)
    3. [その他の文献]〔易経‐繋辞下〕
  3. 舟を使って物を運ぶこと。水運。
    1. [初出の実例]「港数多くして舟揖(しうシフ)の便利よく」(出典:明治月刊(1868)〈大阪府編〉二)
  4. ( 「書経‐説命上」に「若済巨川、用汝作舟楫、若蔵大旱、用汝作霖雨」とあるのによる ) 天子を補佐する臣下。
    1. [初出の実例]「明主任臣。資舟檝而済世」(出典:朝野群載‐一二・右大臣贈位勅・天祿元年(970)七月一三日)
    2. [その他の文献]〔孟浩然‐望洞庭湖贈張丞相詩〕

しゅう‐しょうシウセフ【舟楫・舟&JISEBB3;】

  1. 〘 名詞 〙しゅうしゅう(舟楫)色葉字類抄(1177‐81)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「舟楫」の読み・字形・画数・意味

【舟楫】しゆうしゆう(しうしふ)

舟とかい。〔易、辞伝下〕木を刳(く)りて舟と爲し、木を(けづ)りて楫と爲し、舟楫の利、以てぜざるを濟(わた)し、きを致して以て天下を利するは、蓋(けだ)し(こ)れを渙(くわん)(卦)に取る。

字通「舟」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android