緑のダム(読み)みどりのだむ(その他表記)green dam

知恵蔵 「緑のダム」の解説

緑のダム

コンクリートダムに頼らず、森林手入れし保水力を高めて洪水を防ぐ森林のダム。ダム建設反対の住民団体や研究者がダムの代替案としてこの用語を使う。徳島県の吉野川可動堰計画に反対する市民団体は、専門家の協力を得て、広葉樹が多く残り手入れがされた森林は針葉樹で荒れた森林に比べ、毎秒5000tを余計に保水できると試算。「森林を整備すればコンクリートのダムはいらない」と主張。熊本県の川辺川ダム建設を巡っても反対住民らは緑のダムを提唱、効果を国と共同で検証している。国は一定の保水力を認めながらも、「豪雨になれば効果は薄い」と反論論争が続いている。

(杉本裕明 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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