最新 地学事典 「線状凹地」の解説
せんじょうおうち
線状凹地
linear depression
山地や丘陵の尾根一帯におもに発達する細長い閉塞凹地で,その長軸方向は等高線の伸び方向と平行かそれに近い。凹地の端が閉塞せず開放している場合もある。形状から船窪とよばれることも。岩石の重力変形によるトップリングや正断層の発達で形成される。地すべり滑落崖の背後に生じることもある。岩石の溶食や地表流・地下水の侵食が関与する場合も。複数の線状凹地が並列すると多重(二重)山稜となる。日本アルプスの蝶ヶ岳や間ノ岳に好例がある。
執筆者:古谷 尊彦・苅谷 愛彦
参照項目:多重山稜
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

