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線維腫 せんいしゅfibroma

翻訳|fibroma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

線維腫
せんいしゅ
fibroma

結合組織細胞と結合組織線維によって構成される良性腫瘍。結節性,限局性であるが,びまん性を示すこともある。線維成分が多く細胞成分の少い硬性線維腫と,線維成分が少く軟らかい軟性線維腫がある。大きさは粟粒大から成人の頭大まであり,好発部位も皮膚,骨膜,筋膜,神経,腎,子宮,乳腺,卵巣,鼻腔,胃,腸など各部位にわたる。ケロイド,鼻たけ,謡人結節も,一応は線維腫の構造をもっているが,真の腫瘍ではない。治療は必要に応じて外科的に切除する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

線維腫
せんいしゅ

腫瘍(しゅよう)の一つで、分類上では良性非上皮性腫瘍に属する。線維細胞および結合織線維を実質とする腫瘍で、肉眼的には境界の明瞭(めいりょう)でないびまん性の発育をするものと、結節性あるいはポリープ状の発育をするものとがあり、腫瘍の割面は灰白色で、組織学的には種々の方向に走行する結合織線維からなっていることが認められる。線維成分が多く密なものは硬い硬度を呈し、硬性線維腫といわれ、線維成分が少なくまばらで細胞成分に富むものは軟らかく軟性線維腫とよばれる。線維腫には、ときに二次的に石灰変性あるいは骨化を伴い、さらに硬度を増すことがある。線維腫は、結合織線維が存する組織・臓器のすべてから発生する可能性があるが、皮膚、皮下、鼻咽頭腔(いんとうくう)、筋膜、卵巣、骨膜などに好んで発生する。線維腫が多発する場合を一般に線維腫症という。また、局所に結合織成分が増加するときでも、腫瘍としての性格がなければ線維症、線維化とよび、線維腫とは区別される。[渡辺 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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