緩ふ(読み)ユラウ

デジタル大辞泉 「緩ふ」の意味・読み・例文・類語

ゆら・う〔ゆらふ〕【緩ふ】

[動ハ下二]
一つところにとどまる。
後陣はいまだ興福寺の南大門に―・へたり」〈平家・四〉
進行することをとどめる。ひかえとどめる。
「しばらく神輿しんよを―・へたり」〈盛衰記・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「緩ふ」の意味・読み・例文・類語

ゆら・うゆらふ【緩】

  1. ( 「ゆる(緩)」と同語源 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 ハ行下二段活用 〙 緊張を解いて、とどまって休む。また、進むことができずにいる。ゆらゆ。
    1. [初出の実例]「けふは日暮ぬ、あすのいくさとさだめて、其日はよせでゆらへたり」(出典:平家物語(13C前)一)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 緊張を解いた状態にする。ゆるくする。休める。また、ひかえとどめる。
    1. [初出の実例]「守、兵等を汰(ゆら)へむが為不責討」(出典今昔物語集(1120頃か)二五)

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