緩ふ(読み)ユラウ

デジタル大辞泉 「緩ふ」の意味・読み・例文・類語

ゆら・う〔ゆらふ〕【緩ふ】

[動ハ下二]
一つところにとどまる。
後陣はいまだ興福寺の南大門に―・へたり」〈平家・四〉
進行することをとどめる。ひかえとどめる。
「しばらく神輿しんよを―・へたり」〈盛衰記・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「緩ふ」の意味・読み・例文・類語

ゆら・うゆらふ【緩】

  1. ( 「ゆる(緩)」と同語源 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 ハ行下二段活用 〙 緊張を解いて、とどまって休む。また、進むことができずにいる。ゆらゆ。
    1. [初出の実例]「けふは日暮ぬ、あすのいくさとさだめて、其日はよせでゆらへたり」(出典:平家物語(13C前)一)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 緊張を解いた状態にする。ゆるくする。休める。また、ひかえとどめる。
    1. [初出の実例]「守、兵等を汰(ゆら)へむが為不責討」(出典今昔物語集(1120頃か)二五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む