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練鉄 れんてつwrought iron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

練鉄
れんてつ
wrought iron

錬鉄とも書く。鍛鉄とも呼ばれる。炭素 0.02~0.2%を含む軟鉄で,鉄の融点より低い半融解状態でつくられる。ベッセマー法が普及する以前の主要な製鋼法であったパドル法により製造された。銑鉄を木炭炉またはパドル炉 (反射炉の一種) で半溶解し,銑鉄中の炭素を酸化除去して糊状になったものを取出し,鍛練して酸化物を絞り出して製品とする。スウェーデン産練鉄,イギリスのヨークシャー練鉄,日本の包丁鉄などがある。製品には多量の鉱滓が残留しているため,鋼に比べて材質的に多少もろいが,純度が高く,粘り強く,衝撃抵抗が強く,耐食性が大で鍛接性にも富んでいる。昔は日本刀や兵器に使われていたが,製鉄技術の進歩により,日本の和鉄製造法,ヨーロッパ,アメリカのパドル法もほとんど姿を消した現代では,一部で錨のチェーン用などにつくられるだけで,歴史的なものとなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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