縁約(読み)えんやく

精選版 日本国語大辞典 「縁約」の意味・読み・例文・類語

えん‐やく【縁約】

〘名〙 縁組約束。特に近世、縁組願いが許された武家の男女両家が行なう婚約の取り決めをいう。結納の取り交わしによって成立する。縁辺
塵芥集(1536)一六五条「えんやくあひさたまる人のむすめ、よこあひにうはひとる事、ひっくゎいのさいくゎにおなし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の縁約の言及

【家】より

…しかし,日本の社会結合原理は強かった。中国系アメリカ人の人類学者シューF.L.K.Hsu(1909‐ )はそれを〈縁約の原理〉とよぶ。契約性と血縁性をもつからである。…

※「縁約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android