縄引(読み)なわひき

精選版 日本国語大辞典 「縄引」の意味・読み・例文・類語

なわ‐ひき なは‥【縄引】

[1] 〘名〙
① 縄を引くこと。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)公孫弘卜式児寛第二八「輸租〈略〉繦属は、なわひきにつづいてたえぬぞ」
田畑などの境界を示すために、縄を引きわたすこと。
※俳諧・七番日記‐文化八年(1811)二月「大橋や縄引有りて春の雨」
検地の時、水縄(みずなわ)を引っ張って町間を測ること、またその人をいう。
[2] 〘接尾〙 大和国金峰山(きんぶせん)などで、山路の一里ほどの距離を表わすのに用いる。
木葉衣(1832)上「山上権現御社あり、〈略〉麓より凡そ七縄引と云ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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