縄纓(読み)ナワエイ

デジタル大辞泉 「縄纓」の意味・読み・例文・類語

なわ‐えい〔なは‐〕【縄×纓】

縄と布、または縄と麁絹あらぎぬとをより合わせて作った黒・黄2本の纓。天皇諒闇りょうあんのときに用いた。

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精選版 日本国語大辞典 「縄纓」の意味・読み・例文・類語

なわ‐えいなは‥【縄纓】

  1. 〘 名詞 〙 無文平絹の冠に用いる纓の一種。縄と布(ぬの)、またはあらぎぬをよりあわせて作った黒・黄二本の纓。天皇が父母の喪に際して用いる。
    1. 縄纓〈冠帽図会〉
      縄纓〈冠帽図会〉
    2. [初出の実例]「切上緒縄纓冠、右以麁絹作之」(出典:西宮記(969頃)一七)

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普及版 字通 「縄纓」の読み・字形・画数・意味

【縄纓】じようえい

喪冠の紐。

字通「縄」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の縄纓の言及

【冠】より

…なおこのほか,纓には細纓というものがあり,これは六位以下の武官や六位の蔵人が,ただ2本のクジラの髭をたわめて挿した。また諒闇(りようあん)や重服(じゆうぶく)のときには縄纓といって1筋は藁,1筋は黒布の縄でつくったものを用いた。(7)緌 大宝令の武官の服制に見えているもので,五位以上の礼冠,六位以下の頭巾に用いた。…

※「縄纓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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