繊芥(読み)せんかい

精選版 日本国語大辞典 「繊芥」の意味・読み・例文・類語

せん‐かい【繊芥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. こまかいごみ。こまかい塵。転じて、量や程度がわずかなこと。ごくすくないこと。
    1. [初出の実例]「即以官長之貴、与小吏賤民。比肩連口、受其推鞠、若辞対之間、繊芥有違、則立加縲紲、便填」(出典:本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉)
    2. 「将軍兄弟こそ誠に繊芥(センカイ)の隔もなく和睦にて所存もなく坐(おはし)けれ」(出典:太平記(14C後)三〇)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐斉策・閔王〕
  3. 心中にわだかまるごくわずかのこと。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「披腹心、不繊芥」(出典:玉葉和歌集‐文治五年(1189)一一月二五日)
    2. [その他の文献]〔漢書‐元后伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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