織つ女(読み)たなばたつめ

精選版 日本国語大辞典 「織つ女」の意味・読み・例文・類語

たなばた‐つ‐め【棚機津女・織女】

  1. 〘 名詞 〙 ( 中世は「たなばたづめ」とも、「つ」は助詞で「たなばたの女」の意 ) 機(はた)を織る婦人。特に、牽牛(ひこぼし)に対応する星で、初秋の頃、天の川のほとりに見える琴座の主星織女(しょくじょ)をいう。はたおりひめ。おりひめ。たなばた。
    1. [初出の実例]「天の河かぢの音聞ゆ孫星(ひこほし)と織女(たなばたつめ)と今夕(こよひ)逢ふらしも」(出典万葉集(8C後)一〇・二〇二九)

織つ女の語誌

→「たなばた(棚機)」の語誌

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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