

(らい)。〔説文〕六上に正字を櫑とし「龜目の酒
なり。木に
して雲
の象を作(な)す。施すこと窮まらざるに象るなり」といい、重文として罍を録する。〔
伝〕に「
は亦聲なり」とし、青銅器に雷文を付するので、器名とすると解する。いま存する罍に亀目の文様なく、また雷文は殷・周の器に地文としてきわめて一般的に用いられており、罍に限るものではない。罍は広肩細頸、蓋のある壺に似た酒器で、殷・周期にその精品が多い。〔詩、周南、巻耳〕に「我姑(しばら)く彼の金罍に
(く)みて 維(こ)れを以て永く懷はざらん」とみえる。器は大型のものが多く、祭祀儀礼の際に用いた。
。
立〕罍 ホトギ・モタヒ
iは同声。雷文を付するから罍と名づけたとされるが、器は壺に似て層を為し、角稜のあるものが多く、むしろ累・壘liu
iの声義と通ずるものがある。
▶・罍
▶・罍酌▶・罍觴▶・罍洗▶・罍尊▶・罍恥▶
罍出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…この酒はまた身体の清めにも使われ,手にかけるときには下で受ける平たい容器(盤(ばん))が使われた。祭祀饗宴の際に参加者たちが飲む普通の穀物の醸造酒を入れておく容器としては,口のすぼんだ大型のつぼ(罍(らい)),中型のつぼ(壺(こ))がある。この期にほとんど限られる,腹がふくれた丈の低いかめ(瓿(ほう))も酒類の容器と思われるが証拠がない。…
※「罍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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