正字通(読み)せいじつう

日本大百科全書(ニッポニカ)「正字通」の解説

正字通
せいじつう

中国の字書。明(みん)の張自烈(ちょうじれつ)の撰(せん)。清(しん)の廖(りょう)文英が文(康煕19年=1680)を付し自著として行した。漢字の配列はまったく『字彙(じい)』の方式(214部首、筆画数による配列)に従い、各字に対する注解は権威ある古典、古字書の訓詁(くんこ)を広く集めて『字彙』の不備を補ったが、かえって冗漫なきらいも生じた。中国字書史では『字彙』と『康煕(こうき)字典』をつなぐ存在である。

[平山久雄]

『小川環樹著『中国の字書』(貝塚茂樹・小川環樹編『日本語の世界3 中国の漢字』所収・1981・中央公論社)』

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精選版 日本国語大辞典「正字通」の解説

せいじつう【正字通】

中国の字書。一二巻。明の張自烈撰。清の廖文英が自著として刊。一六八〇年の序がある。梅膺祚の「字彙」の体例にならい、三万三千余字を収める。巻ごとに十二支を当てはめ、上中下三支巻に分ける。「説文解字」以下一三八種の書を引用。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「正字通」の解説

正字通
せいじつう
Zheng-zi-tong

中国の字書。明の張自烈の著。のち清の廖文英がその原稿を手に入れて自著として刊行した。 12支の符号を付した 12巻をそれぞれ上中下に分け,部首と画数によって文字を配列して解説を加えたもの。形式をほぼ明の梅膺祚 (ばいようそ) の『字彙』にならいつつ,その誤りを正し,訓詁を増したものであるが,本書自体にも誤りは少くない。『字彙』とともに『康煕字典』の基礎となった。清の胡宗緒に『正字通芟誤 (さんご) 』の著がある。

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