置針(読み)オキバリ

デジタル大辞泉 「置針」の意味・読み・例文・類語

おき‐ばり【置(き)針】

川魚漁法の一。前の晩、針に餌をつけて川に入れておき、翌朝かかった魚を引き上げる。ウナギナマズに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「置針」の意味・読み・例文・類語

おき‐ばり【置針】

  1. 〘 名詞 〙 魚漁の一方法。糸に数本の針を結び、えさをつけ、流されないように石などをおもりとして水中に沈め、しばらくしてから引き上げに行く漁法。おもに川でウナギ、ナマズなどをとるのに用いる。置き針釣り。
    1. [初出の実例]「フェルナンドがやっていたのは、置き鉤(バリ)という幼稚な釣り方だった」(出典地中海漁港(1967)〈小川国夫〉)

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世界大百科事典(旧版)内の置針の言及

【川漁】より

…川での釣漁は,要領は海や湖沼で行うものと同じである。特色のあるのは,東北でオキバリ(置針),九州でカシバリ(侵針)などと呼ぶ,夜間釣針に餌をしかけ翌朝ひき上げる方法で,各地にもかなり広く行われる。(うけ)漁もまた各地にある。…

※「置針」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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