日本歴史地名大系 「羅漢寺跡」の解説 羅漢寺跡らかんじあと 東京都:江東区旧城東区地区亀戸村羅漢寺跡[現在地名]江東区大島三―四丁目江戸時代の亀戸(かめいど)村にあった黄檗宗寺院。現在は目黒区に単立寺院として所在。天恩山と号し、本尊は釈迦如来。京都の仏師であった松雲が寛文九年(一六六九)瑞竜(ずいりゆう)寺(現大阪市中央区)の黄檗僧鉄眼について出家し、西方に飄歴して豊前国羅漢寺(現大分県耶馬渓町)に至り、唐土天台山の逆流・賢順の二僧が一夜で造立したという五百聖者の石像を見て、五百羅漢像の製作を決意した。貞享年間(一六八四―八八)江戸に下り、元禄四年(一六九一)浅草寺境内寿松(じゆしよう)院の仮屋で木造の羅漢像を彫り始めた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by