羅睺(読み)ラゴ

デジタル大辞泉 「羅睺」の意味・読み・例文・類語

らご【羅睺】

《〈梵〉Rāhu音写》日・月の光を覆って日食月食を起こすとされた阿修羅羅睺阿修羅王
羅睺羅らごら」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「羅睺」の意味・読み・例文・類語

らご【羅睺】

  1. [ 一 ] ( [梵語] Rāhu の音訳。「らごう」とも ) 日月をおおって蝕(しょく)を起こすといわれる悪魔の名。羅睺阿修羅王。
    1. [初出の実例]「如内典説、修羅喜見城を責に、帝釈六陣張て、戦給に、五陣破る時、三光天子宮を、羅睺(ラゴウ)爴共云」(出典壒嚢鈔(1445‐46)九)
    2. [その他の文献]〔大日経疏‐四〕
  2. [ 二 ]らごら(羅睺羅)[ 一 ]」の略。

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世界大百科事典(旧版)内の羅睺の言及

【九曜】より

…日(太陽)と月(太陰)に,火(熒惑(けいわく)),水(辰星),木(歳星),金(太白),土(塡星・鎮星)の五惑星を合わせた七曜(耀とも書く)に,インド天文学における白道と黄道の交点にあたる昇交点の羅(らごう)Rahuと降交点の計都(けいと)Ketuの二つを合わせたものをいう(計都の方は月の近地点だとする解釈もある)。《書経》舜典などに見えるように,七曜はまた七政ともよばれ,両方の呼称が並び用いられたが,唐代の密教の経典《宿曜経》などには七曜が使用されている。…

※「羅睺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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