デジタル大辞泉 「美しくも」の意味・読み・例文・類語 いしく‐も【▽美しくも】 [連語]《形容詞「い(美)し」の連用形+係助詞「も」》1 見事に。殊勝にも。「―宣のたまひたり」〈太平記・九〉2 よくもまあ。ひどくも。「―一茶は我をたばかりけるかな」〈父の終焉日記〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「美しくも」の意味・読み・例文・類語 いしく‐も【美も】 〘 連語 〙 ( 形容詞「いしい」の連用形「いしく」に助詞「も」が付いて強められたもの )① 見事にも、けなげにも、殊勝にもなどと、感嘆したり賞賛したりするときにいう。(イ) 巧みにも。見事に。いみじくも。うまく。[初出の実例]「ゐしくも此梅若公を取り奉りける」(出典:御伽草子・秋の夜の長物語(南北朝))(ロ) けなげにも。殊勝にも。神妙にも。[初出の実例]「いしくも宣ひたり」(出典:太平記(14C後)九)「いしくも早く来たる者かな」(出典:大観本謡曲・土蜘蛛(室町末))② ( 非難すべき行為やひどい仕打ちに対して ) よくもよくも。ひどくも。[初出の実例]「いしくも一茶は我をたばかりける哉とてむづかり給ふ」(出典:俳諧・父の終焉日記(1801)五月一二日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例