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土蜘蛛 つちぐも

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

土蜘蛛
つちぐも

能の曲名。切能物 (→尾能 ) 。各流にあり,宝生,金春流では『土蜘』と書く。作者未詳。小書 (こがき) に「入違之伝」「黒頭」 (観世) ,「千筋之糸」 (金剛) がある。『平家物語』剣の巻により,有名な曲で,浄瑠璃歌舞伎にも取入れられている。

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デジタル大辞泉の解説

つち‐ぐも【土蜘蛛】

ジグモの別名。
古代、大和朝廷の命に従わず、異民族視された辺境の民の称。
[補説]曲名別項。→土蜘蛛

つちぐも【土蜘蛛/土蜘】[曲名]

謡曲。五番目物。僧に化けた土蜘蛛が病中の源頼光を襲うが、刀で切りつけられ、姿を消す。頼光の家臣があとを追い、葛城山で退治する。
歌舞伎舞踊。長唄。河竹黙阿弥作詞、3世杵屋正次郎作曲。明治14年(1881)東京新富座初演。を舞踊化した松羽目(まつばめ)物で、新古演劇十種の一。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

土蜘蛛 つちぐも

伝承上の妖怪。
朝廷にしたがわなかった先住民をよんだ名。「古事記」「日本書紀」などにみえる。背はひくいが手足はながく,オオカミの性質とフクロウの心をもつという。中世になると妖怪変化の象徴とされ,能,歌舞伎などの題材にとりあげられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

つちぐも【土蜘蛛】

古代,ヤマト王権の勢力に従わない在地土着の首長ないし集団を呼んだ名称。土雲とも書く。その内容については土窟に住む農民説,蝦夷説,国津神説,などの諸説がある。土蜘蛛の所伝は大和をはじめ,東は陸奥から西は日向におよぶ広範囲にみられ,ヤマト王権の征討伝承の中に抵抗する凶賊として登場し,土窟に穴居して未開の生活を営み,凶暴であるとして異民族視されている。征討伝承は《古事記》《日本書紀》にあり,常陸,豊後,肥前の各風土記や摂津,越後,肥後,日向諸国の同逸文にも各地土着の土蜘蛛の記事がみえる。

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大辞林 第三版の解説

つちぐも【土蜘蛛】

ジグモの別名。
古代、大和朝廷に服従せず異民族視された人々の呼称。背は低く長い手足をし、穴居生活をしていたという。

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