美和庄(読み)みわのしよう

日本歴史地名大系 「美和庄」の解説

美和庄
みわのしよう

古代の美和郷を荘域とすると思われる最勝光さいしようこう(跡地現京都市東山区)領の荘園で、現大和町大字三輪みわ、現田布施たぶせ町大字宿井しゆくい辺りに比定される。立荘の時期は不詳。

最勝光院は承安三年(一一七三)後白河法皇妃建春門院の創建になる寺で、最勝光院領はのち後鳥羽上皇へ譲られたが、承久の乱(一二二一)によって上皇の料地は幕府に没収された。正中二年(一三二五)三月日の最勝光院領荘園目録案(東寺百合文書)に「一周防国 美和庄 領主仏師・修法印、本年貢米五十石綾被物」とあり、本年貢米五〇石と綾被物二重をあげている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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