封事(読み)ホウジ

デジタル大辞泉 「封事」の意味・読み・例文・類語

ほう‐じ【封事】

ふうじ(封事)

ふう‐じ【封事】

密封して意見などを上奏する文書意見封事。ほうじ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「封事」の意味・読み・例文・類語

ふう‐じ【封事】

〘名〙
① 自分の意見を書き、密封して天皇に提出する文書。また、広く君主に提出する意見書。意見封事。ほうじ。
続日本紀‐天平宝字三年(759)六月丙辰「奉去五月九日勅、各上封事」 〔漢書‐霍光伝〕
江戸時代盲人検校別当勾当(こうとう)座頭などの官途瞽官(こかん))を授けたとき、その旨を、京都の職屋敷台帳に記入すること。
※当道大記録(日本盲人史所収)(1794)「官途封事は卯の刻より酉の刻迠封事可致」

ほう‐じ【封事】

〘名〙 =ふうじ(封事)
仮名草子智恵鑑(1660)「終に封事(ホウジ)を奉り奉問(そうもん)せられけるに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「封事」の読み・字形・画数・意味

【封事】ふうじ

密封した上奏の文。〔漢書、宣帝紀〕(地節二年)上(しやう)始めて事を親(みづか)らす。~群臣をして、封事を奏することを得しむ。

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