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群体ボヤ ぐんたいボヤ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

群体ボヤ
ぐんたいボヤ

複合ボヤともいう。イタボヤなどのように無性生殖で個虫がふえ,それらが互いに体の一部でつながって1つの群体をつくっているホヤの総称。群体の直径が 30cmほどになることもある。群体全体は共通の外皮で包まれ,入水孔が外界に開いていて,ここから入って鰓嚢を通り抜けた水,排泄物を,ところどころに開く共同出水孔から外界に出す。また,単体ボヤのような個虫が根のようなものでつながって群体をつくるものもある。単体ボヤと異なって卵を海水中に直接放出せず,親の体内で幼生になるまで育て,そののち海水中に出す。親は幼生を出すと体が退化してついに消失する。有用種はなく,船底や養殖のカキ,アコヤガイなどの殻表に付着してむしろ害を与える場合が多い。

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世界大百科事典内の群体ボヤの言及

【ホヤ(海鞘)】より

…ホヤの語源は個体の形が昔の火屋(ほや)(香炉や手あぶりなどの上を覆うふた)に似ているからという説と,岩などに付着している姿がヤドリギ(異名をホヤという)に似ているからという説とがある。 ホヤにはマボヤアカボヤなどのように1個の大きな個虫が1個体になっている単体ボヤと,キクイタボヤのように小さな個虫が互いに体の一部分でつながって群体をつくる群体ボヤまたは複合ボヤとがある。個体の大きさは数mm~30cm。…

※「群体ボヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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