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水孔 すいこうwater pore

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水孔
すいこう
water pore

植物の葉にみられる排水組織の一種で,葉先,葉縁,鋸歯縁の先端にみられる。サトイモアジサイなどで発達している。気孔によく似た構造で,1対の孔辺細胞に囲まれているが,細胞内に原形質が少く,開閉運動もしない。水孔の下部には,細胞間隙に富む組織が仮道管まで連なっている。

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デジタル大辞泉の解説

すい‐こう【水孔】

植物の葉の先端や縁にあって水を排出する小孔。気孔に似るが、開閉しない。

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大辞林 第三版の解説

すいこう【水孔】

植物体内の水を排出する小孔。開閉しない二個の孔辺細胞のすき間で、葉先・縁など、葉脈の末端付近にある。
棘皮きよくひ動物の体壁にある小孔。体腔内に海水を入れる。
バッタ・コオロギなどの卵にある、発生の途中で水分を吸収するための特別な構造。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水孔
すいこう

植物の排水組織の一つで、体内の水分を排出する小孔。水孔は気孔と同様に1対の孔辺細胞に囲まれるが、水孔の孔辺細胞には開閉機能はなく、開いたままである。水孔は多くの場合、葉脈の末端付近の葉縁の表皮にある。脈端から出る水は、葉縁のすぐ内側にある葉緑体を欠く柔組織内の細胞間隙(かんげき)を通って水孔から水滴となって排出される。根からの吸水が活発でしかも蒸散量が少ない夜や明け方に水孔からの排水がおこりやすい。[相馬研吾]

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世界大百科事典内の水孔の言及

【気孔】より

…このように,気孔の形成過程と植物の類縁との関連も重視されている。また,植物体内の過剰水分を排出する装置としては水孔water poreもあるが,これは葉の先端や葉縁などの脈端にあって,2個の孔辺細胞で構成されるが,水孔の孔辺細胞には特殊な壁肥厚もなく,葉緑体ももっていないので細胞の変形による開閉は行わない。温度の低い早朝など,葉末にたまる小さな水玉は水孔から排出された水の滴である。…

【分泌】より

…前者には葉の表面の分泌毛など,表皮からの突起の多くが知られているし,花のみつ腺もある。また,葉にあって排水作用,すなわち水を体外に排出する働きをもつ水孔もある。内部分泌組織にはいろいろな物質を蓄える働きをするさまざまな分泌細胞と,細胞がこわれたり細胞間が離れてできた細胞間隙(かんげき)に分泌物が蓄えられる分泌孔あるいは分泌管があり,乳液を蓄える乳細胞や乳管,そして粘液道もその例である。…

※「水孔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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