精選版 日本国語大辞典「生身」の解説
なま‐み【生身】
〘名〙
① 現に生きている身。血も感情も通っている身。いきみ。
※読本・夢想兵衛胡蝶物語(1810)前「生身(ナマミ)へ何の容赦なく五寸釘をうちこまれ」
② なまのままの魚などの肉。さしみ。
※宝の山(1891)〈川上眉山〉二「彼の鰯を拾取りて、膓を去り潮に揉み、生身(ナマミ)ながら仕てやって」
しょう‐じん シャウ‥【生身】
※今昔(1120頃か)一二「昔の霊山(りゃうぜん)の生身の釈迦と相好(さうがう)一も不替給ず」
いき‐み【生身】
〘名〙
① 生きているからだ。なまみ。⇔死身。
※平家(13C前)三「姫が事こそ、心苦しけれ共、それもいき身なれば、歎きながらもすごさむずらん」
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