生身(読み)ナマミ

デジタル大辞泉 「生身」の意味・読み・例文・類語

なま‐み【生身】

現に生きているからだ。血も通い感情もはたらいている身。いきみ。「生身人間
なまのままの魚肉
調理用語。すりつぶした魚肉のこと。しんじょはんぺん伊達巻だてまなどの種にする。
[類語](1生体生き身体質的生理的肉体的ボディー身体肉体体躯体質体力フィジカルからだ

しょう‐じん〔シヤウ‐〕【生身】

仏語
仏・菩薩ぼさつが、衆生済度しゅじょうさいどのため、父母体内に宿ってこの世に生まれ出ること。また、その身。仏の化身
父母より生まれた身体。生まれながらの身体。

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精選版 日本国語大辞典 「生身」の意味・読み・例文・類語

なま‐み【生身】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 現に生きている身。血も感情も通っている身。いきみ。
    1. [初出の実例]「生身(ナマミ)へ何の容赦なく五寸釘をうちこまれ」(出典読本・夢想兵衛胡蝶物語(1810)前)
  3. なまのままの魚などの肉。さしみ
    1. [初出の実例]「彼の鰯を拾取りて、膓を去り潮に揉み、生身(ナマミ)ながら仕てやって」(出典:宝の山(1891)〈川上眉山〉二)

いき‐み【生身】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 生きているからだ。なまみ。⇔死身
    1. [初出の実例]「姫が事こそ、心苦しけれ共、それもいき身なれば、歎きながらもすごさむずらん」(出典:平家物語(13C前)三)
  3. 能楽で、面をつけて少し前にうつむいた姿勢。面が生き生きと感じられる姿勢。〔わらんべ草(1660)〕

しょう‐じんシャウ‥【生身】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。父母によって生まれた肉身。また、その身を具えた仏、すなわち、現世釈迦。さらに広く、仏菩薩衆生済度のため、この世に化現する化身をもいう。
    1. [初出の実例]「昔の霊山(りゃうぜん)の生身の釈迦と相好(さうがう)一も不替給ず」(出典:今昔物語集(1120頃か)一二)

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普及版 字通 「生身」の読み・字形・画数・意味

【生身】せいしん

肉身。

字通「生」の項目を見る

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