羽地大川(読み)はねじおおかわ

日本歴史地名大系 「羽地大川」の解説

羽地大川
はねじおおかわ

名護なご(三四五・二メートル)の南東麓に発し、北流して仲尾次なかおし羽地はねじ内海に注ぐ二級河川。ハニジアプハーともよぶ。河川延長一二・六キロ、流域面積一四・七九平方キロ。古くは大浦川とよばれ、洪水に悩まされることが多かった。雍正一三年(一七三五)七月の大風雨によって大浦川は大氾濫し、下流水田に大きな被害がでた。地元や羽地はにじ間切は改修事業の負担に耐えられず、王府に願出た。王府はこれを国家的事業とし、三司官蔡温を総責任者として関係役人を現地に派遣した。風水(地理)の専門家である蔡温は、約一〇日で工事設計から夫役および改修工事の材料の見積りまでの手配を済ませ、九月二日から本格的な改修工事に着手した。現夫約八万五千人を含む一〇万七千三八〇人の夫役を国頭方の一〇間切から徴用し、一一月一五日に工事は完工した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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