羽尽神社(読み)はぞろじんじや

日本歴史地名大系 「羽尽神社」の解説

羽尽神社
はぞろじんじや

[現在地名]川口市芝

羽曾呂とも記す(風土記稿)祭神は羽明玉命・天明玉命。旧村社。当社に伝来した建武二年(一三三五)三月一五日の年紀をもつ秋草双雀銅鏡(県指定文化財)銘文に「足立郡芝阜社 号羽尽此云波曾呂比大明神」とあり、先年災いで縁起を亡失したが、建武以前の由緒ある社であることが記されている。しかし銘文は後刻とされ、検討を要する。天正一九年(一五九一)一一月徳川家康からしば郷の内で一五石を寄進された(「徳川家康朱印状写」社蔵)。享保一一年(一七二六)の芝村大明神書上(平田家文書)によると、社領一五石のうち五石は以前より芝村内の氷室ひむろ大明神に配当している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android