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謹慎 キンシン

デジタル大辞泉の解説

きん‐しん【謹慎】

[名・形動](スル)《古くは「きんじん」とも》
言動をひかえめにすること。また、そのさま。「酒をやめて謹慎する」
「―な性質で居ながら、五日と尻がすわらない」〈逍遥当世書生気質
一定期間、出勤や登校などを差し止める処罰。
江戸時代、上級の武士に適用された名目上の刑で、門戸を閉じて昼間の出入りを禁じたもの。(つつしみ)。

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世界大百科事典 第2版の解説

きんしん【謹慎】

言動を控え,みずからを戒めることで,刑罰・制裁としても科せられた。江戸時代,慎(つつしみ)と称した公家・武士の閏刑(じゆんけい)(特定の身分の者や幼老・婦女に対し本刑の代りに科す刑)は,《公事方御定書》が規定する塞(ひつそく),遠慮に類似の自由刑で,他出接見などの社会的活動を制限することに実質的意義があったが,また名誉刑的な性格ももつ。幕末には大名処罰に隠居と併科された例が多くみられる。近代では,刑罰としての慎は1870年(明治3)の新律綱領士族官吏僧徒の閏刑として存した。

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大辞林 第三版の解説

きんしん【謹慎】

( 名 ・形動 ) スル [文] ナリ 
言動を反省し、おこないをつつしむ・こと(さま)。 「 -の意を表す」 「しばらく-する」 「性頗すこぶる-なれども/花柳春話 純一郎
懲戒の一つで、外出を禁止し、登校や出社を差し止めること。
江戸時代、士分以上の者に科した刑罰の一。住む所を定め、入り口を閉鎖し、自由な行動を許さなかった。

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世界大百科事典内の謹慎の言及

【遠慮】より

…江戸幕府の下における刑罰ないし自発的謹慎。刑罰としては,武士,僧侶に科され,受刑者は屋敷に籠居して門を閉じるが,潜門(くぐりもん)は引き寄せておくだけでよく,夜間他の者が目だたぬように出入りしてもよかった。…

※「謹慎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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