日本歴史地名大系 「羽根戸村」の解説 羽根戸村はねどむら 福岡県:福岡市西区羽根戸村[現在地名]西区羽根戸・野方(のかた)三―五丁目・戸切(とぎれ)三丁目野方村・戸切村の南、飯盛(いいもり)山北麓にある。早良(さわら)郡に属し、西は怡土(いと)郡上原(かみのはる)村、同郡高祖(たかす)村(現前原市)。古くは羽根津といい、村名は羽戸とも記される。応永四年(一三九七)六月二五日の飯盛宮行事役屋敷注文案(牛尾文書/飯盛神社関係史料集)に「羽津村」とあり、飯盛宮の祭礼行事役を課される同村内の屋敷四ヵ所が記される。南西の日向(ひなた)峠を越えて高祖村の枝村椚(くぬぎ)へ出る道がある。古くはさらに南方を通り怡土郡末永(すえなが)村(現前原市)へ出る道筋であったが、江戸時代中期には古道はふさがっていた(続風土記)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報