習わす(読み)ナラワス

デジタル大辞泉 「習わす」の意味・読み・例文・類語

ならわ・す〔ならはす〕【習わす/慣わす】

[動サ五(四)]
学ばせる。習わせる。「英会話を―・す」
習慣づける。慣れさせる。
「深き山住みせむにも、かくて身を―・したらむは、こよなう心澄みぬべきわざなりけり」〈・幻〉
こらしめる。思い知らせる。
諸人を散々に悪口してとがむる者を―・して」〈義経記・三〉
(動詞の連用形に付いて)いつも…する。…することになっている。「言い―・す」「呼び―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「習わす」の意味・読み・例文・類語

ならわ・すならはす【習・慣】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
    1. 繰り返してなれさせる。習慣となるようにさせる。ならわかす。
      1. [初出の実例]「かくたいだいしくやはならはすべき」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 学ばせる。学習させる。ならわせる。また、教えしこむ。ならわかす。
      1. [初出の実例]「善く軍陣闘戦を教へ習(ナラハシ)て他の兵衆を降し」(出典:地蔵十輪経元慶七年点(883)二)
    3. 目にものみせる。こらしめる。ひどいめにあわす。ならわかす。
      1. [初出の実例]「此の女に物習はさむと云て、奇異(あさまし)き所をさは何せむなど罵(のり)ければ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二四)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙ならわせる(習)

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