翼翼（読み）ヨクヨク

デジタル大辞泉

よく‐よく【翼翼】

［ト・タル］［文］［形動タリ］用心深いさま。慎重なさま。「翼翼として勤める」「小心翼翼」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

よく‐よく【翼翼】

1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
2. ① 物事のさかんなさま。多いさま。
   1. [初出の実例]「翼々洋洋、悪乎在而不_レ応」(出典：本朝文粋（1060頃）一・風中琴賦〈紀長谷雄〉)
   2. [その他の文献]〔漢書‐楽志〕
3. ② 整っているさま。美しいさま。
   1. [初出の実例]「与与翼翼黍稷蕃、積_レ之墉崇又櫛比」(出典：詩聖堂詩集‐三編（1838）九・有年行)
   2. [その他の文献]〔詩経‐小雅・信南山〕
4. ③ 敬いつつしむさま。また、びくびくするさま。
   1. [初出の実例]「恂々翼々、鮑を辟て芝に居り、人を誨て倦まず」(出典：江戸繁昌記（1832‐36）二)
   2. 「翼々たる小心に翻弄されつづけなければならぬ自分を」(出典：林檎の下の顔（1971‐73）〈真継伸彦〉一)
   3. [その他の文献]〔詩経‐大雅・常武〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【翼翼】よくよく

さかんなさま。謹み深いさま。〔詩、大雅、大明〕維(こ)れ此の王　小心たり

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出典　平凡社「普及版 字通」