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つばさwing

翻訳|wing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


つばさ
wing

鳥類コウモリ(→翼手類)の飛行器官。脊椎動物前肢が変形したもので,鳥類の場合,特別に発達した羽毛が生え,飛行に重要な小翼羽,初列,次列,三列の各風切羽と翼の上下両面を覆う雨覆羽からなる。地上生のダチョウエミューなどのように 2次的に退化したものや,ペンギンのように遊泳器官に変化したものもある。翼は飛行以外にも,ディスプレイのときなどに重要な役割を演じる。


よく
wing

空気中を運動することによって,揚力を発生するもの。鳥の羽,飛行機の翼,ヘリコプタの回転翼 (ロータ) などが翼である。これらが空中を飛行する場合,翼によって垂直上方に揚力Lが発生するが,その代償として抗力Dが生ずる。この揚力に対する抗力の比を揚抗比L/Dといい,翼の性能の判定基準になる。揚抗比は翼の断面形と翼の縦横比 (アスペクト比 ) とで決まり,優秀な断面形で縦横比が十分大きいときは,揚抗比は 100以上にも達する。したがって抗力にうちかつだけの推進力を加えれば,その翼は 100倍の重量を空中で支えることが可能となる。

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デジタル大辞泉の解説

つばさ【翼】

鳥類の空中を飛ぶための器官。前肢が変形したもので、先端から初列風切り羽が10枚ほど、次列風切り羽が6~30枚並び、その上面に雨覆い羽が並ぶ。
飛行機の左右に突き出た翼(よく)。また、飛行機。

よく【翼】

[名]
つばさ。羽翼(うよく)。
航空機の機体から左右に張り出した部分。主翼・尾翼など。
軍隊の陣形で、左右に張り出した部分。運動競技の陣形などにもいう。「右」「左
プロペラ・タービンなどの、断面が航空機の主翼の断面と同じ形をした羽根。
二十八宿の一。南方の第六宿。コップ座のα(アルファ)星と海蛇座の二二星。たすきぼし。翼宿。
[接尾]助数詞。
鳥のはね、また、鳥の数を数えるのに用いる。
「羽二―、鹿の角四頭」〈延喜式・四時祭上〉
船を数えるのに用いる。
「毎歳商船二―を支那の広東に送り」〈輿地誌略・四〉

よく【翼】[漢字項目]

常用漢字] [音]ヨク(漢) [訓]つばさ たすける
鳥のつばさ。「羽翼鶴翼(かくよく)比翼
飛行機のはね。「銀翼主翼尾翼
つばさのように左右に張り出たもの。「鼻翼最右翼左翼手
力を添えて助ける。「翼賛翼成扶翼
[名のり]すけ・たすく

つばさ[列車]

山形新幹線で運行されている特別急行列車愛称。平成4年(1992)運行開始。通常、東京・福島間は東北新幹線やまびこ」の下り側に連結されて走り、福島・新庄間は単独で走行する。

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百科事典マイペディアの解説

翼【つばさ】

鳥類の前肢。飛行器官として適応した構造をもつ。哺乳(ほにゅう)類や爬虫(はちゅう)類の肢と相同であるが,構成している骨の数は癒合あるいは消失して少ない。表面をおおう大羽(羽毛)には初列風切羽,次列風切羽,雨覆羽,小翼などがあり,羽ばたくときには1枚1枚が開いて,初列風切は主として推力を,次列風切は主として浮力を生む。
→関連項目鳥類

翼【よく】

一般に流体の中を動くとき流れに対し直角上向きの力を受けるよう形づくられたもの,特に重航空機航空機)の揚力を発生させる面をいう。飛行機,グライダーなどの固定翼と,ヘリコプターなどの回転翼(ローター)があり,前者では主翼が揚力発生の役目を受け持つ。
→関連項目後退角高揚力装置

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世界大百科事典 第2版の解説

つばさ【翼 wing】

飛行のために変形した脊椎動物の前肢で,〈よく〉ともいう。一般に鳥類に特有のものであるが,翼竜類pterosaursやコウモリの前肢も〈よく〉と呼ばれる。翼の形状はもちろん鳥によって異なるが,その基本的構造はすべての鳥類に共通している。翼の骨は,他の脊椎動物の前肢と同様に,上膊(じようはく)骨,橈骨(とうこつ),尺骨,腕骨,掌骨,指骨より成るが,成鳥では腕骨は2個を除いて掌骨と癒合して1個の腕掌骨carpometacarpusとなり,指骨は第4指と第5指が欠如し,残りの3本の指骨も発達していない(欠けているのは第1指と第5指という説もある)。

よく【翼 wing】

羽根,つばさともいう。空気など流体の中を動き,または風や流れを受けたとき,大きな揚力を発生することをおもな目的としたもので,航空機を空に浮かべる役割を果たす。航空機のうち飛行機やグライダーの翼は機体と一体となっており,機が前進すると風が当たって揚力を生ずるもので,固定翼と呼ばれる。これに対しヘリコプターなどの翼は軸に取りつけられ,回転させると風が当たり揚力が出るもので,回転翼あるいはローターという。

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大辞林 第三版の解説

よく【翼】

[1] ( 名 )
つばさ。はね。
中心となるところから左右に張り出したもの。
褶曲しゆうきよくした地層の向斜部と背斜部との間の部分。
二十八宿の一。南方の星宿。翼宿。たすきぼし。
( 接尾 )
助数詞。鳥のはね、また、鳥の数を数えるのに用いる。 「羽二-、鹿の角四頭/延喜式 神祇一

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世界大百科事典内のの言及

【翅】より

…多くの昆虫の成虫には翅が4枚(中・後胸部に各1対)ある。体壁の背側部が左右に伸長してできたものであるが,一般に薄い膜質で,その中には筋肉がなく,気管から変化した脈が走っている。古生代に生息した原始昆虫のなかには前胸も伸長しているものがあるが,翅は広げたままで,滑空できる程度であった。その後,しだいに前翅(ぜんし)・後翅に分化が起こり,たたみこめるようになり,飛翔(ひしよう)能力を獲得することによって生活圏や分布を広げ,昆虫類の現在の繁栄をもたらした。…

【翼】より

…羽根,つばさともいう。空気など流体の中を動き,または風や流れを受けたとき,大きな揚力を発生することをおもな目的としたもので,航空機を空に浮かべる役割を果たす。航空機のうち飛行機やグライダーの翼は機体と一体となっており,機が前進すると風が当たって揚力を生ずるもので,固定翼と呼ばれる。これに対しヘリコプターなどの翼は軸に取りつけられ,回転させると風が当たり揚力が出るもので,回転翼あるいはローターという。…

【鳥類】より

…飛翔(ひしよう)生活にもっとも適応した脊椎動物で,基本的な体制は爬虫類と共通な点が多いが,両者は一見して区別することができる。鳥類のおもな特徴をあげると,(1)体は羽毛で覆われている,(2)前肢は変形して翼となり,後肢のみで体を支える,(3)体温は定温性,(4)卵生であるが,雛は両親の保育を受けるなどである。このほかにも,骨は含気性で軽いとか,気囊をもっているとか,現生の鳥には歯がないとか,いろいろの特徴がある。…

【翼】より

…飛行のために変形した脊椎動物の前肢で,〈よく〉ともいう。一般に鳥類に特有のものであるが,翼竜類pterosaursやコウモリの前肢も〈よく〉と呼ばれる。翼の形状はもちろん鳥によって異なるが,その基本的構造はすべての鳥類に共通している。…

※「翼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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