小心翼翼(読み)ショウシンヨクヨク

デジタル大辞泉 「小心翼翼」の意味・読み・例文・類語

しょうしん‐よくよく〔セウシン‐〕【小心翼翼】

[ト・タル][文][形動タリ]《「詩経大雅大明から》
気が小さく、いつもびくびくしているさま。「小心翼翼として相手顔色をうかがう」
細かいことにまで気を配り、慎み深くするさま。
「―謹で守らざる可らず」〈福沢学問のすゝめ
[類語]小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり内気怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小胆弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断やわやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く音を上げる悲鳴を上げる気が弱い腰が弱い煮え切らない肝が小さい肝っ玉が小さい温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやか物静かおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイまだるっこいまどろっこい手ぬるい生ぬるいのろ臭い間怠まだる間怠まだるこしいうやむやあやふや漠然おぼろげ曖昧どっちつかず要領を得ないぬらりくらりぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする言葉を濁す心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らか静静しずしずソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静謐せいひつ静粛

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精選版 日本国語大辞典 「小心翼翼」の意味・読み・例文・類語

しょうしん‐よくよくセウシン‥【小心翼翼】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 小さなことにまで気をくばり、慎しみ深くするさま。転じて、気が小さくてびくびくしているさま。
    1. [初出の実例]「烝民の詩に小心翼々と云へるは」(出典:敬斎箴講義(17C後))
    2. 「小心翼々と怖れてゐるのは」(出典:帰郷(1948)〈大仏次郎〉霧夜)
    3. [その他の文献]〔詩経‐大雅・大明〕

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四字熟語を知る辞典 「小心翼翼」の解説

小心翼翼

小さなことにまで気をくばり、慎しみ深くする様子。転じて、気が小さくてびくびくしている様子。

[活用] ―たる・―と・―として。

[使用例] 小心翼々たる小政治屋家老然として絹の羽織袴で[杉浦明平解体日暮れ|1966]

[使用例] 父は小心翼々とした生真面目な人間ですから[曾野綾子*傷ついた葦|1970]

[解説] 「小心」には、慎み深い意と臆病である意とがあります。「翼翼」は盛んである様子、多い様子、また敬い慎む様子。

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