老松天満社(読み)おいまつてんまんしや

日本歴史地名大系 「老松天満社」の解説

老松天満社
おいまつてんまんしや

[現在地名]前津江村大野 鎮開山

椿つばきはな(標高九四一メートル)の南、浦の寺うらのてら集落の西の台地鎮座祭神は菅原道真ほか六柱。旧郷社。延久三年(一〇七一)日田郡司大蔵永季の代に津江七社が創建されたと伝え、当社はその一社という。「豊後国志」は長享二年(一四八八)二月に津江山つえやま(雪嶽城か)城主長谷部信安の建立とするが、これは再建の可能性がある。現本殿の西手にある三間社流造で板葺の旧本殿は長享二年の建立で寛文一三年(一六七三)の修理とされ、国指定重要文化財。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の老松天満社の言及

【前津江[村]】より

…南部一帯は釈迦ヶ岳,権現岳,渡神岳など標高1000m以上の山々がそびえ,津江山系県立自然公園に属する。大野にある老松(おいまつ)天満社は菅原道真らを祭神とし,その旧本殿(15世紀後半ころの建築)は重要文化財に指定されている。また神社には平安末以降に作られた,さまざまな様式の懸仏(かけぼとけ)が200余面伝えられている。…

※「老松天満社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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