… 耳にだけ般若心経の経文を書き忘れられた琵琶法師芳一は,平家の亡霊に両耳を持ち去られた。いわゆる〈耳なし芳一〉の話がこれである。また,源頼義が前九年・後三年の役で死亡した者の片耳を切り取って皮籠に入れ,埋めた上に耳納堂を建立したというが(《古事談》),文禄の役ののち,首級の代りに持ち帰った耳を葬ったという方広寺門前の耳塚なども,よく知られる。…
※「耳なし芳一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...