家庭医学館 「耳の形態異常」の解説
みみのけいたいいじょう【耳の形態異常 Malformation of the Auricle】
生まれつきの耳介(じかい)の形態異常には、袋耳(たいじ)(埋没耳(まいぼつじ)(「袋耳(埋没耳)」))、小耳症(しょうじしょう)(「小耳症」)、副耳(ふくじ)(過剰耳(かじょうじ)(「副耳(過剰耳)」))のほかにも、つぎのようなものがあります。
対耳輪(たいじりん)(耳介(じかい)内側の弓の形をした軟骨)の発育不全や欠損によっておこる立(た)ち耳(みみ)・折(お)れ耳(みみ)、耳介の上半分に発育不全と軟骨変形があるカップ状耳(じょうみみ)、いわゆる「悪魔の耳」と呼ばれる形をしたスタール耳(みみ)、耳朶(みみたぶ)が2つに割れている耳垂裂(じすいれつ)(イヤリングや咬傷(こうしょう)などの外傷による後天的なものもあります)などです。
[治療]
いずれの場合も、耳鼻咽喉科(じびいんこうか)か形成外科を受診し、症状に応じた適切な治療(耳介形成術(じかいけいせいじゅつ)など)を行なうことで改善が可能です。