片耳に発生している場合が多く、正常な側に比べると、耳介にも奇形がみられることがしばしばあります。
この疾患は美容上の問題だけでなく、眼鏡やマスクの装着が難しくなることもあるので、積極的な治療を受けたほうがよいでしょう。
乳幼児期においては、手術をしないで矯正で治すことができます。矯正はワイヤ、スプリントなどを使い、皮膚を伸ばして耳介を引っ張り出します。
矯正する場合は、耳介軟骨が軟らかい生後間もなくから幼児期に行うことが重要です。5歳以降になるときれいに治らなくなる可能性が高くなり、手術を受けることになります。
中山 明峰
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報