聚斂の臣あらんよりむしろ盗臣あれ(読み)しゅうれんのしんあらんよりむしろとうしんあれ

精選版 日本国語大辞典 の解説

しゅうれん【聚斂】 の 臣(しん)あらんよりむしろ盗臣(とうしん)あれ

  1. ( 「大学」の「百乗之家、不聚斂之臣。与其有聚斂之臣。寧有盗臣」から ) 人民を疲弊させ、民心離反を招く苛酷な行政官よりは、主家の財をかすめとって私腹を肥やす者の方が、為政者にとって、まだ害が少ないことをいうことば。
    1. [初出の実例]「百乗の家には聚斂の臣を養はず、その聚斂(シウレン)の臣(シン)あらんより、寧(ムシ)ろ盪臣(タウシン)あれとは宜(むべ)なるかな」(出典新内・不断桜下総土産(佐倉宗吾)(1851頃)宗吾住家)

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