職務明細書(読み)しょくむめいさいしょ

百科事典マイペディア 「職務明細書」の意味・わかりやすい解説

職務明細書【しょくむめいさいしょ】

企業における職務の内容とその資格要件を詳細に記述した文書。仕事の目的・方法・手順労働の質と量,作業環境などの職務内容および他の職務との関係を明確にした職務分析結果を書いたものであり,職務や組織改善ほか職務評価のために用いられる。日本では,職務記述書とほとんど同義に用いられる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の職務明細書の言及

【職務分析】より

… そこで情報項目としては,(1)分課組織図,作業系統図,職務一覧の作成,(2)課業・責任の分担範囲の確定,(3)作業者は何を,何のため,どのようなやり方でしているか,(4)それにはどのような技能・知識が必要か,(5)以上を総括してその職務を他の職務から区別する作業者の所要特質や資格要件は何か,こうしたことの判断できる情報を入手する。このようにして入手した情報は,有機的に関連づけられて作業内容を中心に記述した〈職務記述書job description〉と,職務の権限,資格要件,執務基準,技能水準などの他の職務との比較要素を中心に詳細に記述した〈職務明細書job specification〉とにまとめられるのが普通である。そのほか,二次加工されて職務分類表,職業内容解説と職業分類表から構成される〈職業辞典〉,その他さまざまな形の職業情報資料にも編集される。…

※「職務明細書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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